内容の概略は
・よしもとばななは、東京のチェーンの居酒屋で、飲食の後に、ヨーロッパから一時帰国中の友だちがおみやげに持ってきたデザートワインを送別会をかねて、バイトの店員にグラスをもってきてもらり、隠れて飲んだ。
・それに気づいた店長がバイトの子を叱り、持ち込み遠慮のお願いをした。
・金をいくらか払うから、といっても店長は「一度許すときりがない」と持ち込みを許さなかった。
・これに関して、よしもとばなな「私達のかっこうを見れば、みながそれぞれの仕事のうえでかなりの人脈を持っている」ことぐらいわかりそうなもので、それを見抜けない店長は潜在的な客を失ったと批判。
・また「いっしょにいた三十四歳の男の子が「まあ、当然といえば当然か」とつぶやいたのが気になった。そうか、この世代はもうそういうことに慣れているんだなあ、と思ったのだ。いいときの日本を知らないんだなあ」と締めくくった。
活字さえもネットで流布してしまう時代。よしもとばなな=一流作家、(クオリティはさておき)大好きな作家、と妄信している人しかこんなエッセイは買わないわけなので、高飛車な言い方はそういう読者に対するリップサービスともとれる。金を払ってこの人のエッセイを買う人は、そういうレベルの読者であることをばなな自身がよく知っている、とも言える。
気になるのは、「店長が堅物だ」という意見が意外と多いことだ。
このブログ主は「「デザートワイン1本で店から失われる利益」と、「客に不快感を与える不利益」を天秤にかければ、どちらが長い目でみて得なのかは、あまり悩む必要もないレベルのわけで。」とコメント。
店長の言っていることは「正論」であるが「融通がきかないというか、周りがみえていない人であることは確か」としている。
ネットでは「自分たちは特別な人間なんだから、特別扱いされてもいいんじゃない?」というよしもとばななの態度に対する批判や接客論まで、さまざまな意見がコメントされている。
ワルぱんだの一言
タグ:よしもとばなな