「当社の営業上の利益と信用が侵害されるおそれを考慮して」削除を申し立てた、ということで、「特定の個人の名誉を毀損(きそん)するおそれのある歌詞を、当社製品『初音ミク』の合成音声で歌わせる内容を含んでいた」とし、「当社製品を含む音声合成技術や、それを使った創作活動に対するイメージが、実態と異なるかたちで報道によって広まり、一般に認知され定着するおそれがある」と判断したという。
これに対して、ニワンゴ取締役の西村博之(ひろゆき)氏がブログで「この動画がクリプトンさんのどういった権利を侵害してるのかよく分からない。クリプトンさんが気に入らないものは、権利侵害の名の下になんでも削除できちゃうなら、JASRAC(日本音楽著作権協会)より性質が悪い気がする」などと指摘し、コメント欄には
・他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為を禁止する、とニコ動の規約にあるだろ
・「公序良俗」に反するものは基本的にアウト
・運営側が削除してしかるべき動画だ
などという批判の声が多い。
「二コ動の規約に反しているのであれば、運営側が削除すれば言いだけの話。その判断がなかったということは、運営側はGOだっただけでしょ。
それをクリプトンが削除申請・・・・。
確かに、よくわからないなぁ・・・。
ミクはどんな歌も(下ネタ満載の歌も)歌うことができて、ある意味そういう商品。それが公序良俗に反していると、運営側が削除するだけ。クリプトンがとやかく言うことは筋違い。
ひろゆきの日記のコメントに、そういったこととちょっと違った軸の反論が多いことがむしろびっくり。
ネット住人であれば、こんなことわかって当然だと思ったのだけれども・・・。
ちなみに、これだけ社会を騒がせている事件をこういったパロディにするのは、古代から当たり前の創作活動で、アメリカではちゃんとした新聞でさえも現在行うぐらい。
日本はとかく人を批判的な視点で描くことを嫌う文化があるけど、それも戦後教育で植えつけられただけで、その前までは社会風刺はあたり前にあった。
なぜ、そういう発想に自分がなったのか?というの考え方の基点を考えないと、この呪縛からは逃れられないのかもねぇ。
ぶふぅ」