朝青龍は土がついた3日目の夜には「そろそろ引き際を考えないといけないでしょうか」と高砂親方に相談している。「理事長が代わったし(自分を取り巻く)環境も変わった。(外)堀を埋められた」と泣きがはいる一方、後援者らに励まされると「やっぱりこのまま負けて終わるのは嫌だ」とも話しているという。
一方、マスメディアでは東京相撲記者倶楽部会友の中澤潔は今回の休場について、「練習不足だ」と断定する発言を流し、「引退か」と報道を続け、心無い発言をする一般人のインタビュー等を発信。スポーツ紙は怪我で休場なのに、翌日から練習をしている、と書き立てている。
(解説)
・横綱の休場・・・大関までは、2場所連続負け越しをすると、格下にランクが下がるが、横綱はランクが下がることがない。しかし、優勝争いに関わることが必須という暗黙の了解があり、それができなくなった時に引退となる。なので、大関以上になると、連続負け越しになりそうだと、何かしらの怪我のせいにして休場することはいわば慣習化である。怪我をしていない力士を探すことが難しいほど、激しい格闘技である相撲では、診断書を作ることは容易く、医者が嘘をついているわけではない。
・東京相撲記者倶楽部・・・大相撲の興行、相撲競技の指導・普及、相撲に関する伝統文化の保持のために1925年に設立された公益法人で、財団法人の形式をとる。資金は、471億円ある。伝統文化保持という第三者の観点でいうと、時には現在の相撲協会を批判することも必要かと思われるが、過去に相撲協会を批判するようなそぶりをしただけの人の協会発行の取材証を剥奪する、など伝統文化の保持ではなく、現体制の相撲協会のプロパガンダ機関となっている。
・手つき・・・相撲は土俵上で3回立ち会ってから、勝負をする、というのは誤解である。3回は上限であり、お互いの呼吸があえば、1回でもすぐ勝負をすることも可能。そのときの合図として、両手を土俵に着ける、という行為があるが、3回一杯まで立会うことが常になっている感もあり、3回立会い後に勝負ということがわかっている中、この両手を厳密に着ける、という行為は近代は形骸化していた。

「朝青龍の発言見ると、まさに敵は相撲協会だねぇ。
まだ27歳で優勝回数的にも大横綱なのに。ひどいイジメだねぇ。
この横綱が韓国人だったら、韓国内で反日デモとか行われるぐらいのイジメ具合だと思うけどねぇ。
小学校とかで、この一連、どう教えるんだろうねぇ。
ま、日本の伝統の凝縮が相撲協会だから、将来社会に入ってもイジメはあるのが日本だよ、という、いい教育材料になるかも。
ぶふぅ」